憂論
日本はいまなにを考えなすべきか
私ども二人は一介の経済人にすぎない。同じ業界に身をおき、こと事業に関してはむしろ競争関係に立っている。けれども、ここに述べたような日本の現状については、事業を離れて深い憂いをともにするものである。そういうところから、私どもなりに抱いている危機感を一国民の立場で広く訴えていきたい、そのことは何らかの意義があるのではないかと考えた。そして長時間にわたる対談を行い、その結果をまとめたものが本書である。

出版社:PHP研究所
発行年月:1975年10月
定価:580円+税